2/9
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
何か面白いことないかなぁ… 毎日、同じことの繰り返しで刺激がなくて、つまらない… 僕の名前はひろし、21歳の男子大学生で、今日も、いつものように大学に行き、1限目の講義がある教室に入って席に着いた。 僕が席に着いて落ち着いた頃、友達の拓也が教室に入ってきて、僕の右隣の席に座った。 拓也は、すらりとしたスタイルで背が高くイケメンのため何かと目立つ存在だ。 僕は、背も低いし決してイケメンではないため、拓也と一緒にいると引け目を感じることもあるが、拓也は温厚で決して偉そうな態度をとらず屈託のない性格のため、僕にとっては憎めない存在である。 大学に入学したばかりのオリエンテーションの時、席が隣同士になったことがきっかけで、拓也と僕は仲が良くなった。 拓也が、 「おはよ」 と声をかけてくれたので、僕も、 「おはよ」 と返事をした。 拓也は、席に着くなり、機関銃のように僕に話しかけてきた。 僕は、うんうん…と言いながら聞き役に回る… とにかく拓也は話をすることが好きで、こんな会話のやり取りが拓也と僕の関係である。 さらに、講義開始ぎりぎりの時間に、彩が教室に入ってきて、僕の左隣の席に座った。 彩は、メガネをかけていて才女のような雰囲気で、地味で近寄りがたい感じだが、きれい系の女子学生である。 性格は、おとなしく、いたって真面目で、僕は彩に好感を持っている。 彩と僕は、高校の頃、同じ吹奏楽部に所属していて苦楽を共にした仲だ。 彩が、 「おはよう」 と声をかけてくれたので、拓也と僕も、 「おはよ」 と返事をした。 この3人のやり取りで、いつもの1日が始まる。 席順は、決まって何故か僕が真ん中だ。
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!