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4.画集「前に下がる 下を仰ぐ」 山口 晃
まずこの書名がおかしい。矛盾している。
これは平成27年春、水戸芸術館現代ギャラリーで行われた山口晃の個展を、会場を回る体裁で編集された画集。
山口晃は、1969年生まれ。1994年に東京芸術大学、美術学部絵画科油画専攻卒業、その後1996年同大学院美術研究科絵画専攻(油画)修士課程修了している。
この人を知ったのは、『ジョジョの奇妙な冒険』の作者、荒木飛呂彦氏との対談だった。
その時知った。日本橋三越のリニューアル時のポスターは、山口晃のものであった。
山口晃の絵は、日本画である。墨絵のようでありながら油彩。懐かしく新しい。
『最後の晩餐』、明智光秀をテーマにしている。これにはやられた。12人の武将がそれぞれ目を合わせずに、和食の席に着いている。
着物女性の重量挙げ、バレーボールのアタック。奇妙な感覚を楽しむ。
紙ツイッターには笑ったな。
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