道化の誘い

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暫くの睨み合い?が続いた後、エロスはゆっくりと話し始めた。 「素晴らしい。素晴らしい目だ。そんな目もできるんですね。出会ったばかりの得体の知れない私に対して、憎悪と殺意、残虐性の入り交じったその目。本当に素晴らしい。」 馬鹿にしたあとの誉め殺し。 いったいなにがしたいんだ。 「しかし、足りないものがあります。」 エロスの顔から笑みが消え、場は一気に凍り付く。 「それは、力です。」
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