「無機質な夢、無色から色彩への覚醒」

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星々が散らばる空の下 黒き龍の眠る丘 金色の獅子の咆哮を聞け お前が立つ 赤茶けた大地 お前が見上げるインディゴの天空 その嗤える程に 僅かばかりの狭間の世界で お前は何を見つけ出すだろう そして何を感じるか 叫ぶ者 吠える者 魂を打ちふるわせて 全てが過ぎゆく 過去は記憶され 現在(いま)を知り 未来を感じる けれども 記憶は流れゆく 知覚は失われ 感覚は閉ざされる 世界を手にするには 失い過ぎたものが多過ぎる だが 臆するな 怯むことなく 突き進め 色彩の中へ 手探りで 緩やかな上昇の時 幻視の街
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