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おかしいじゃないかおかしいじゃないか。いったい何がどうなっている?僕がバグ並の強さだと云って喜んでいたあの頃のお前らは何処へ消えたのだ!僕にはそれ以上の事が出来るというのか?え?僕にはせいぜい山田の?を処女のハニカミのように紅くするくらいだろう?おかしいじゃないか!何がどうなっているのだ?綿棒真剣?綿棒折れているじゃないか!ふざけるな!いちいち説明するな!くそくそくそ…。
あいつらは初めからそうやって僕達をからかっていたんだ。「すごいすごーい」なんて言うが心の中では「はっ。馬鹿が喜んでるよ」と馬鹿にしていたのだ!そうに違いないそうに違いないさ…。泰三だってわざと負けたんだ…。僕をからかうその為だけに…!なんて生き物だ!人間!僕は人間で無くなって良かった。バグになれて本当に良かった。…そうか、こういう気持ちが反映されて人間の殺戮をしようと考えたのかもしれないな。ふんっ。いいだろう。人間なんて生き物は絶滅してしまえばいいのだ。そうだ!亜美ちゃんと黒川ならこいつらよりは強いだろう!もう遠回りなんてしない。最短の道を行こう。当初の目的通り人間の殺戮を行うのだ。あいつらは確かに強い。でも、あいつらが居なくなれば他の奴等は容易いに違いないさ…。はは…早くバグだけの世界で過ごしたいものだよ。
は。笑ってるよ。いい気なものだ。これからどうなるかも知らずに…。今のうちに笑っておくがいいよ。泣いておくがいいよ。あなた達の未来はもうすぐ無くなるのだから。ふ、ふふ…。
「哀川…?さっきから向かっている方向が変わったぞ」
「ああ…山田。さっさと行こう。さっさとこの時間を終わらせるんだ」
山田は無言で反バグの奴等の所へ戻り、会話に加わった。
「太鼓はバグを集める効果があるの」「ナイフを無くしてしまったぜ」「皆無事で何より」「裏切者消えた」「綿棒真剣の極意は…」「鬱陶しい天気」「退路は既に無い」「泣き叫び逃げてくれる」「哀川くんちょっと話があるんだけど」「水が黒ずんで来たのは環境の仕業」「未来が無くなる」「毛筆でなぞるように」「哀川くんちょっと話があるんだけど」
色々な声が聞こえたが、僕には関係無い。僕はとにかくこいつらを殺してしまいたかった。もうそれ以外考えられなかった。
そして黒川邸に着いた。
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