二幕 ⑤救出大作戦

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 (―――さて)  馬元義は裏路地に身を隠しながら思案する。  (馬芳、梁宇、―――唐周)  彼らは、みな、生かされているだろうか。  (それはないな)  生かしておく理由がない。  生きていたとしても一人だろう。ではその一人は誰か。  (………オレはバカか)  それが唐周であればいいなどと、一瞬でも思ってしまったことが、許せなかった。  頭を振る。  今は自分を責めている暇はない。  仲間が生きている可能性があるのなら、助けに行かない道理はない。  ただの仕事仲間ではない。家族なのだ。  馬元義は通りを伺いながら、救出への算段を見いだそうとした。
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