四幕 ⑧戦利品
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一八四年、三月二十一日。 黄巾南方主攻軍は、南陽郡の郡治、宛城をその支配下においた。 猪貢が城外で討ち死にしたあと、程なくして、城内の民たちが、門兵の静止を押し切って、城門を開けた。 城内の制圧は、趙弘が指揮をとった。 その制圧作業も佳境に入った現在、城内の大通りには、城にいながら黄巾の数に怯え、出陣しなかった兵や高みの見物を決め込んでいた文官たちが並べられていた。
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