幕間 その四 死国志演義

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蔡炎 「ちょっとココちゃん? とりあえず、今回は間違いが一か所しかないから、処刑も一回までにしてくれるかしら?」ニャ、ニャー ココ 「えー、大丈夫ですよー。作者さん、反省してないかもだし、念のためもう一回」 蔡炎 「あれで反省してないわけないでしょう!? それに死国志も始まってるんだから、次のコーナーに進まなきゃ」ニャーー! ココ 「………うるさいなぁ」 蔡炎 「え?」ニャ? ココ 「『準備(セット)』、〈鋼鉄の処女(アイアン・メイデン)〉」 蔡炎 「え!?」ニャ!? ココ 「蔡炎おねえちゃん。その処刑器具はね。聖母様を象った鉄人形の中に、無数の棘が生えてるの。そしてね、両開きになった扉にも無数の棘」 蔡炎 「ちょ、ちょっと、ちょっと!?」ニャ ココ 「この扉をゆっくりと閉めるんだよ。そうするとね。聖母様に抱きしめられるようにしながら、その棘がお姉ちゃんの体にぶすぶす刺さるの」 蔡炎 「やめて! ちょっと、やめてぇ!」ニャーーニャーー ココ 「うるさいなぁ。ほんとにうるさい。せめて処刑を邪魔しないなら、許そうと思ったけど、そうじゃないなら、許さない。わたしの楽しい時間を邪魔するなら、みんな殺す」 蔡炎 「や、や、や」ミ、ミ、ミ ココ 「じゃあね、お姉ちゃん。『開(ファイ)―――」
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