幕間 その四 死国志演義

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馬芳 「『部』ってのは軍事行動の単位だよ。最小単位から伍(ご)、什(じゅう)、隊(たい)、属(ぞく)、閭(りょ)、屯(とん)、曲(きょく)、師(し)、部(ぶ)、軍(ぐん)となるんだ。伍は五人で構成された部隊で、最高位の軍になると兵数は一万二千五百。部は軍の一つ下の単位で、七百から数千の兵力で構成された部隊だよ」 梁宇 「主力から外されちゃったの?」 馬芳 「そうとも取れるけど、どっちかというと、組織の中に組み込むよりも独立させて動かす方がいいと判断されたんじゃないかな」 梁宇 「なるほどッス」 馬芳 「と、まあ、現状の役職までの説明はこんな感じだね」 梁宇 「先生! 議郎とか破虜将軍とか、まだいろいろわからないです!」 馬芳 「うん。説明すると長くなるし、本編で話すんじゃないかな。調べるのもめんどくさいしね」 梁宇 「さらっと言うッスね」 馬芳 「さて、佐久彦三国志での孫堅はというと、前巻の二幕で三十二歳っていう表記がある。初陣の賊討伐をしたのは十六歳っていってるね」 梁宇 「なぜ一年ずらしたし」 馬芳 「さぁ。どこかでそんな記述でも見たんじゃない?」 梁宇 「相変わらず適当だなぁ」 馬芳 「まぁ、そもそも、孫堅は一五五年生まれとして、一八三年には二十八歳のはずだから、なぜか老けてるよね」
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