第1章

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【寅午物語②】 初めてのお見合い… 仲介者は、とても忙しい方で、 どうしても三人の日程が合わず、 とうとう、二人だけで会う事になったあの日…。 待ち合わせ場所で声を掛けてきた男性! そう、彼がホープ君だった。 私の住む街から15分程先の市内付近に住むホープ君は、 歳上らしくリードをしてくれ、 大人のお見合い場所として、 とても料金がリーズナブルな、誰もが知っているチェーン店の居酒屋へ、私を連れて行こうとしてくれました。 私はやんわりと言いました。 「そのお店では若者が多く、私達の話声が聞こえないかも知れません。」と…。 地元をよく知る私は、 そんなに料金も高くない、個室がある、大人のお店を紹介し、二人は向かう事になりました。 小さな個室、私達は案内されました。 そして、席に着くなり彼は何も言わず、 上着のポケットから、 小さな箱【HOPE】を取り出し、 小さな箱から一本抜き取り、 一口吸って… 私の方へ息を吐きました。
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