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帰る勇気が無かった私は、
仲介者の言葉を反復しました。
仲介者は私に言いました。
身長170㎝位、顔は普通。
この日はお見合い!
珍しく控え目な洋服を着ていた私は、
それに合うように低めのパンプスを履いていた。
待ち合わせ場所の側にあったビデオショップ!
ガラスのショーウインドウには、同じ身長の二人が写っていた。
私の身長170㎝もあったっけ!?
?!(・◇・;) ?
そして、ホープ君は見事な角刈りだった!
それも数本、長い毛がはみ出ている見事な角刈りだった!
余りの衝撃的な角刈りのせいで、
四角過ぎる頭しか記憶に残っていない私…。
仲介者は私に言いました。
歳は47歳!
しかし、ホープ君は49歳でした。
仲介者は私に言いました。
仕事は公務員!
しかしホープ君は、数ヶ月前からリハビリの助手をしてると言いました。
どんな事をなさっているか伺うと、
リハビリ用の機械を出したり、なおしたり…。
それより前のお仕事を伺うと…
色々な職業の名前が出てきて、
得意気に今までの仕事のお話をしてくれました。
ホープ君はこの時49歳!
今は多分53歳!
そう!偶然にも寅年(笑)
沢山の夢を叶えたみたいですね。
仲介者は私に言いました。
持ち家だと!
ホープ君は、中型犬までを飼う事が出来るマンションに、長く1人で住んでいたそうです。
犬を飼うのが夢だったホープ君は、
とうとう念願の夢が叶い、
40歳の時に、ゴールデンレトリバーと言うワンちゃんを飼い出したそうです。
1月1日生まれのワンちゃんの名は…
【ラッキー】
しかし…悲劇は起きた!!
「誰が見たって大型犬じゃ無いの!」と、
大家さんの娘がチクったが為に、
ホープ君は、マンションを追い出され、
慌てて今の借家を見付けたそうだ。
その話を思い出してしまったホープ君は、
今も大家さんの娘を恨んでいるようだった。
ホープ君、アンラッキーだったね!
仲介者は私に言いました。
とても誠実な真面目そうな男性だと!
たった数時間の間に、
彼の口から何度聞いただろうか!?
誠実で真面目なホープ君の口癖は…
「めんどくさい」
そして…
最後に彼は言いました。
「俺にばかり話をさせて!」
ごめんなさいホープ君(涙)
質問に答えるのも、めんどくさかったのですね!
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