第1章 月の民地上へ

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「月見さん?どうしたんですか?」 「む、いや。我はお主の事ばかり聞いて自分のことはなにも喋っておらぬ、それに悲しいことばかり話させておる。」 しかし彼女は「大丈夫ですよ」と笑う、誰が見ても分かる・・・雫は無理をしておる 我に出来ることは無いのだろうか?考えるのだ我よ・・・・ 「のぉ雫、もしじゃが我がお主の家族になる・・・・というのはどうかの?」 「えっ!?・・・それって・・・」 「いや!!そのお主のために我に出来ることはないかと思ってな・・・変な誤解を生んでしまったのなら謝る」 「いえ・・・・・そのあ、ありがとう・・・ありがとうございます」 雫はその場に座り込み、泣き声が聞こえる 「ありがとう月見さん・・・優しいんだね本当に」 彼女が顔を上げると涙を流しながら笑っていた 「これは嬉し涙だから、お母さんも許してくれるよね!」 「そうじゃな・・・きっと許してくれるじゃろ」 彼女は嬉しそうに頷く、そうだ今の我にはまだコレくらいしか出来ないがこれからでも彼女のことを知り人間のことを知ろう。
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