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私は月の民が1人、月見 流(ツキミ ナガレ)だ。
私は今、人類が住み着く地球という星に向かっている
しかし奴等は遠くから我星、流星からちょくちょく見ていた、流星群とか言っているのは私たちが地球を監視しているに過ぎんのだ。
そして私が直々に出向き、あやつらにちゃんとした星のありかたを教えなくては!
「待っておれ人間共、今すぐにこの私が教え込んでくれるわぁー!!!」
とは、いったものの
着陸してしまったのは何処かも分からぬ山の中、気付けば辺りは真っ暗だそれにかなり寒い。いったいどこなのだここは?
「あれ?・・・・・あなたここで何をやっているの?」
「むむ、何者だ!」
声の方向を見ると、そこには長く綺麗な髪をした女が座っておった、しかも涙を流していた
「お主、なぜ何故泣いておるのだ?」
「へ!?・・・・あっ、これはその!」
女は慌てて顔を隠しうずくまる
「何かあったのか?」
なぜ我は彼女にこの言葉を投げ掛けてたのか、まったく理解出来なかった。相手は人間で私はこの星のありかたを教えにきたのだ、なぜ・・・なぜこのようなことを我は・・・
「実はね、私学校で苛められてるの。それで今日も苛められて辛くて悲しくて、それでここに来たの。ここは星が綺麗に見えるから心が落ち着くの」
「なるほど、そういう事であったか。・・・・悪いことを聞いたな」
しかし、彼女は首を横に振った
「なんだか話したら楽になったよ、ありがとう、えーっと」
「そうか、名前をいい忘れていたな。我は月見 流じゃ」
「月見さんだね、私は星空 雫(ホシゾラ シズク)よろしくね」
「うむ、雫よろしく頼むぞ」
我は初めて人間と握手を交わした、その手は暖かく優しい温もりを感じさせた。
「ところで月見さんはどこの学校に通っているの?」
「我は学校などには通っておらん」
「えっ!?じゃあもう社会人なんですか?」
「それも違うな」
「そ、それじゃ貴方はいったい・・・・」
彼女は不思議そうに我を見てくる、ジロジロと見られるとさすがに恥ずかしいな
「我は宇宙、宇宙の流星という星から来たのだ」
我がそういうと彼女は笑いだした
「そんな宇宙人だなんて、変わってるね」
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