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「何を言うか!本当じゃぞ!!」
「フフッ・・・・面白い人」
こやつ信じておらんな、まったく
「ならばこれでどうじゃ?」
我は下に落ちていた小石を拾い、投げる構えをした
「光と音、組み合わせるとどんだけ速くなるかのぉ?」
それを思いっきり宙に投げると、その小石は光の尾を出しながら暗闇に消えていく
「どうじゃこれが証拠じゃ!!」
「すごい・・・・すごいよ月見さん!!ま、まさか本当に宇宙人が!?」
「フッフッフ、この程度我にかかればハ・・・・・・ハックション!!」
我は話しの途中で盛大にくしゃみをしてしまった、恐らく長い間寒いところに居すぎたのだろう。うぅ寒い
「月見さん、付いてきて。家まで案内するよ」
「まて雫よ、お主は何故我にそんな優しいのだ?我は初対面であろう」
雫は少し考えてから、答えを出した。
「多分月見さんが私のお兄ちゃんに似てるからかな?」
「お主の兄上に?」
「うん、お兄ちゃんはもうこの世には居ないんだけどねなんだか月見さんを見てるとお兄ちゃんを思い出して、今まで返せなかった恩を返したくなっちゃうんだ」
「優しいのだな、お主は」
しかし雫は少し笑いながら、首を振る
「違うよ、ただ貴方をお兄ちゃんと思って勝手に恩返しをしようとしているだけの酷い人なんだよ、私は・・・・」
「それは違うぞ、我はお主とあって数分しか経ってはおらぬが我には分かる。お主が良い人間であることが!!」
すると雫はまた泣いた
「なっ・・・・!?す、すまん泣かせるきは・・・・」
「違うの、嬉しくてウレシくて泣いてるのありがとう月見さん。私生きてて良かった・・・・」
その言葉には、色々な感情が、混ざりあっていた。楽しさや悲しさや辛さや嬉しさ・・・沢山の感情が。
我は人間に地球のありかたを教えに来たが、それはもう少し人間の事を知ってからにしよう。
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