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君は少し目を伏せて、いつもみたく照れたように笑ってた。
僕が抱いてる欲望なんて、全く関知してない君。
お菓子の家の本当の企みが知れてしまったら、逃げられてしまう。
君はテーブルの上の携帯電話を手に取ると、じっとディスプレイを見つめてる。
「あのさ……」
「ん?」
「いや、あの……昼飯、俺コンビニ行って何か買ってくるよ。泊めてもらったお礼に奢る」
君は何か言い淀んで、携帯電話と財布を掴んで外へ出て行った。
きっと、あの子に電話するんだろう。
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