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ふいに君の携帯電話が鳴って、目が醒めた。
ディスプレイに名前と写真が映し出される。
口元でピースサインをして、カメラを覗き込むようににっこりと笑う女の子。
そっか、今はこういう子と付き合ってるんだ。
何十秒かその子の顔を眺めていると、呼び出し音は止んだ。
君の恋人にはなれないってわかってる。
僕は君が選ぶあの女たちのようにはなれない、それがわかってるから友達のふりをしてそばにいる自分が凄く惨めで。
魔法使いになってお菓子の家の奥の檻に閉じ込めて、甘い蜜をたくさん与えて、いっそ君を食べてしまいたいって。
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