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「えー!うそっ!ぜってー聞きたいって!」
どうすりゃ、そんな返しが出来るんだよ…。
「こ・と・わ・る!」
「お前ら、チーズインハンバーグ食うんだろ?チーズケーキにチョコケーキにパンケーキだっけ?早く頼めよ。」
「はっ?てか、ハル凄くね?うちらの食べる物当てるって!もしかしてエスパー的な?」
「……」絶句…杜甫。
「アホかっ!あんだけ、でかい声で言えば此処にいる全員に聞こえてるっつーの!」
呆れてマサが言う。
「なんだ、エスパーかと焦ったし!」
はっ?そっち?こいつらの思考回路は理解不可能だ。
「な~んだ。面白い話なのにさー。まっいいかっ!」
あ~。やっと静かになった。勘弁してくれよ。ちょっと離れた席で、おしゃべり女子軍団は変わらずでかい声で話始める。丸聞こえだっつーの…。
「巷で噂の一朗くんがさぁ~最近出没率高い的な?マジ、アピールしまくってるって感じ?で…」
!!!
何!?
一朗くん?俺達4人は瞬間、顔を見合わせる。そして4人共、耳がダンボになっているのは言うまでもない。
げっ!途中から話が聞こえない…。気になるだろが!
「おい、何か、途中から聞こえねぇ…。」
「面白い話って、一朗くんの話だったのか?」
「やべぇ、聞こえねぇ部分、気になるな。」
「おい、思い出せ。あいつらと関わるとろくなことがねぇんだよ。」
わかってるって、思っても、ちょっと一朗くんの事が気になる俺達だった。
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