第1章~噂話~

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「おはようございます…。」 今はまだ朝の五時半。 バス会社の朝がこんなに早いとは…。 ちょっと甘く見ていた。 普通に考えれば分かりそうなものだが、バスは朝の六時過ぎから順にバス停へと停まっていく。 そんなことを考えずに就職してしまった俺はなんと言うか…。 もちろん遅番の時や日勤と呼ばれる、いわゆる普通の時間帯の勤務の日もある。 そして俺は研修期間を終えて、やっと一人立ち出来るようになった。 ありがたいけれど、少し不安は残る。 運転をしながらお客の相手をしなくてはならない。 しかも普通の車とは違い、色んな操作も難しければ、車体が大きくハンドル操作もかなり難しい。 今日は早番。 さっさと終わらせて早く帰って眠りたいよ…。 そんな事を思っていた。
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