第4章~安城の希望~

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数日後、遅番がやってきた。 今日は気分がいい。 朝ゆっくり出来るからなのか、それとも… チラリと時計を見る。 仕事がまだ始まったばかりだが、終わりの時間までのカウントダウンが始まった。 …と言うか回送バスを走らせるまでの時間。 何だか変な気分だ。 妙にソワソワしてしまうのが自分でも分かる。 …キモッ。 一路線終わる度、時計を見る。 赤信号で停まっては時計を見る。 …俺は中学生か。 「はぁ…。」 気になって仕方ない。 たかが同級生じゃないか。 しかも相手はこの世のものではない。 だから気になるのか…。 そしてやっとお客を送り届け、電光掲示板を回送に切り替えた。
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