第4章~安城の希望~

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そして加賀美交差点に差し掛かる。 『やっほー!三谷くん。』 「うわ、出たよ。」 『なにそれひどーい。』 「うそうそ。ひさしぶり。」 このやり取りだけで笑みが溢れる。 『ひさしぶりってこの前会ったばっかりじゃん。三谷くんってば変なの~!』 ……なんだ。 別に俺の事なんて待ってなかったか。 「なんだよ。話し相手が欲しくて誰か別の人の時に話しかけたりしてないか心配してやってたのによ。」 『クスクス…。三谷くんって本当優しいね。』 「なっ…ちげーよ!俺の会社の人がビビって辞めたりしたらとばっちり受けるのは俺だろ!? それは勘弁だからな。」 そう言いながらバスを路肩に停めた。
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