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「あっ、なぁ。今度お前の家に線香でも上げにいこうと思うんだけど、なんか両親とかに言いたい事あるか?代わりに伝えてやってもいいけど。」
安城はニッコリ笑った。
『今は特に無いよ~。むしろいきなり表れた三谷くんがあたしからの伝言とかお母さん達ビックリしちゃうよ?』
そう言ってまたクスクスと笑った。
「ま、それもそうだな。」
『でも…』
「ん?」
『健太にはもう一回会いたいなって…思う。』
それを聞いた瞬間胸が締め付けられるような感覚を覚えた。
「そっか…。」
悲しそうに言う安城に、そう返すのが精一杯でなにも言ってあげられなかった。
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