第4章~安城の希望~

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『ねぇ!今度健太の事連れてきてよ!』 …… 「やだよ。」 『えーなんで?』 「なんでって知らねーし。」 『じゃああたしが教えてあげる~!』 「つーかさ、俺ここに遊びに来てるんじゃなくて仕事で通るだけだから。」 嬉しそうに話す安城をよそに俺はキツイ言い方をしてしまった。 「あ…」 安城をみると悲しそうな顔をしていた。 「ご、ごめん…」 『そーだよね。三谷くん、仕事中だったね!』 謝らせたいわけじゃない。 ただオバケの安城を相手にしてるのは俺だけなのに… 他の人を求めた事がなんとなく悔しかった。 「あ…いや、その…まぁ機会があったらな。」 …俺は何いい人ぶってるんだ。 仕事中なのは事実で大体健太っつー奴も分からないのも事実。 それなのに… 『やっぱり三谷くんって優しいね。』 その笑顔が見たくていい人ぶってしまう。
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