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それから時は流れ、18歳になった王子殿下はいつの間にか私の背丈を大きく抜き去り、声も低くなり、ずいぶん逞しくなった。
一方、私は少し髪と背丈が伸びたくらいで、あとは何も変わっていない。
女性らしい胸の膨らみも腰のくびれも、どうやら私には無縁のものらしい。
ハァ。
せめて、顔か身体。どちらか取り換えることが出来たらいいのに!
もういっそ、お面を被って臨むというのはどうかしら?
顔はお好きなように想像して下さいってすればいいんじゃない?
「妃殿下。王子殿下がお見えになりました」
馬鹿な妄想をしている間に侍女が王子殿下を連れてきたらしい。
早いわよ。
せめて、もう少し心の準備をさせて頂戴よ!
このままじゃ、すぐこの寝室まで入って来るじゃない。
どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう。
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