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「とりあえず、そこから出て来てくれるかな?窓際は冷えるだろう?風邪をひくよ」
「……絶対、笑わない?」
優しく諭され、反発する気はないけれど、やっぱり恥ずかしいので往生際が悪いと言われてもすぐにはこの姿を晒せない。
「笑わないよ」
「本当?絶対笑わない?」
「ああ。笑わないよ」
穏やかに微笑まれたら、それ以上反論出来ず、意を決してカーテンから身を躍らせた。
王子殿下の視線が私に集まる。
「わ、笑いなさいよ!」
居たたまれず憎まれ口を叩く。
「思う存分笑えばいいじゃない?」
「笑わないよ」
「だってミスマッチもいいところでしょ?そんなお子様体型じゃ似合わないって鼻で笑えばいいじゃない」
「凄く綺麗だよ。それに可愛い」
「ばっ、馬鹿じゃないの!?どこで覚えてくるのよ。そんな歯の浮くような台詞」
「可愛い」
そう言うと王子殿下は私を抱き上げるとベッドへと連れて行った。
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