第1章

2/2
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ
「世紀末には優しい歌を」 いつも目覚めると ああ今日も生きてたって 軽い安堵とため息 重いからだを動かして 一日がはじまるんだ 満足してる人なんて どれだけいるの? いなくたってそれは 不思議じゃないんだよ 自分を責める 必要なんかない 世の中なんて わからないことだらけ じゃないか 君が無知なんじゃない 誰かが責めたら 代わりに反論してあげるよ できないことがあったって いいじゃないか こんなにたくさんの人が あふれているんだから 音の洪水 色の氾濫 情報の錯綜 僕らは常に惑わされていて 道具を使うつもりが 使われていた なんてこと あるよね 選びとることすら できないものだってある 恵まれてるのかどうか わかんないこともあるよね 泣かなくていいんだよ 立ち止まってかまわない そこから はじまって これがすべてなんて 思えるものがあること それだけで素晴らしい なにかいいこと ないかな あるかな なんてまわりを見渡しても 日常はものすごい早さで 駆け抜けて 僕らをすぐに 追い越してしまう ねぇ 見えるかな 伸ばした手 どこへむけてるのか 気づいてくれなくても いいんだよ そうやってみんな もがきながら 苦しいことも 時には目をそらして やりすごすことも 大切なことなんだよ だからそこにいてくれたらいい もしまわりの みんなが敵にみえたなら すこしでいいから 思い出してよ 心の奥では みんな 同じことで 悩んだり迷ったり しているって
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!