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一夜明けて月曜日。
纂が登校してみると、予想通り葛西は元の人相・性別に戻っていた。
以前と同じ、若い男の教師である。
まるで弱ったア○パンマンが濡れた顔を新しいものと挿げ替えるのと同じように、以前とそっくり同じ顔が、葛西の首にも据えられていた。
これで全てが、あの男の言っていた通りになったということになる。
喜ぶべきか、喜ばざるべきか。
この世界が無事に修復されたということを考慮すれば、喜ぶべきなのかもしれない。
しかしそれ以外のことは、纂にはめっぽう面白くなかった。
自分が保衡者になったこと。
男の思い通りに事が運んだこと。
何事もなかったかのように、素知らぬ顔をして回り続けるこの世界。
そして払った犠牲。
エクストリーム自己嫌悪モードに再突入しそうになったのを、彼女はすんでのところで踏みとどまった。
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