〈一〉ゴミを捨てる男
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階段を上る足音とともに、沢田纂(さん)の息も上がっていた。 それもそのはず、十七歳の少女には少しばかり重すぎる荷物を抱えていたのだ。 年頃の少女が、思わずガニ股になってしまうほどの、である。
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