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「日頃の行いですね。判子取ってきます」
最初に仲間になったのは犬飼。
「じゃ、俺、荷物纏めてこよ。やったドキドキ女だらけの撮影大会。えっろ」
スキップしながら部屋へ用意しに帰るキャラ被りの雉も仲間になった。
「ああああ? まじ男として最低じゃねーか。俺があんたの監視するからな」
やめてください。怖い。
猿渡まで仲間になってしまった。
「窓の外を見て下さい」
巨乳を揺らしながら、窓の外を促す小悪魔眼鏡。
俺は顎を伝う汗を払うのも忘れて窓を見た。
「覚悟して下さいね」
外には、百人の美女がムチやロープ、手錠に蝋燭を持って俺をどす黒い笑顔で歓迎していた。
怖いはずなのに、ちょっとだけM心を刺激される。
「ぶ、ぶっ殺しちゃうぞ」
そう力なく笑って言うと、桃太郎は鼻で笑った。
四面楚歌。
女だらけなのにヒロイン無し。
これが全てのはじまりだった。
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