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ブォォォン ブォォォン
バイクを吹かす心地よい音で目が覚める。
窓を開ければ、バイクに股がり、受け身の練習をする者、
トレーニングジムで体を鍛える者、
殺陣(たて)を練習する者、
どれも素晴らしい汗をかいている。
俺は歯磨きをしつつ、無精髭を剃りながら、バイクの音に酔いしれていた。
すると、
「鬼が島さぁぁぁぁん!!!!」
ズカズカと俺の部屋に進入して来たのは、
ここ『ONIGASHIMA』の古株、犬飼(いぬかい)だった。
「何だ? お前、バイクの受け身の練習は、」
「女です! おっぱいのでかい女が来てます!」
「何っ」
俺は立ち上がり、犬飼を見た。
「どんな用件だ?」
「分かりませんが、F カップはありそうです!」
こいつ、用件を聞く前に巨乳に目が眩んで走って来たな……。
「よし。でかした、犬飼」
俺は顔を洗い、うがいをすると部屋を後にした。
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