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俺の親が経営するこの訓練所『ONIGASHIMA』は人里離れた山の中に存在する。
面に映画やドラマの俳優の代わりに危険なシーンを担当する奴等の養成所だが、
なかなかの経営難の為に、最近では殺陣の訓練も始めている。
殺陣をマスターできれば、遊園地でのヒーローショーや、江戸村でのチャンバラの依頼も請け負う事ができる。
イケメンな俺は、大型バイクの免許から殺陣までマスターしているが、世界一週旅行に行っている親の代役でしばし管理職側についていた。
つまり、
人里離れたらこの訓練所は、筋肉質な野郎ばかりで女が不足しているのである。
シュッシュッ
BVLGARIの香水ブループールオムを全身に吹き掛けて、談話室をノックした。
「あー、遅いですよ。鬼島さん。お客様がお待ちかねです」
ドアを開けたのは、雉 大和(きじやまと)最近入った新人だが、ジャ○ーズ系のふわふわしたイケメンだから気に入らない。イケメンは俺だけで間に合っている。てかキャラ、被るし。
「すまない。可愛い女性と聞いて身仕度を整えていたんだ。
俺は鬼島 芥斗(おにじま あくと)。スタントマンからヒーローショーまで何でもこなす、27歳、彼女は何人でも募集中の、イケメン二代目です
ま」
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