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(わーお!!!!)
目の前に居るのは、黒縁眼鏡の、黒のサラサラストレートの長い髪の、おっぱいのでかい女だ。
慌てて胸から目線を顔にやる。
どじっ子そうなおっとりしたたれ目の女だ。
俺の彼女候補にしては、合格だ!
「……あの、さっそくですが依頼をしたいのですが」
俺の熱い視線を気にもせず、女は名乗るよりも先に、カバンから台本を取り出した。
「私が書いた『桃太郎戦隊キビダンゴジャー』という話です」
パラパラと見るが、……赤字だらけで読みにくい。
多分鬼を倒す為に、きびだんごを食べて変身する戦隊物のようだ。
もしや……?
「これは朝の子ども向け戦隊物のドラマか!?」
子どもに大人気の戦隊物のスタントマン!
これは、世間に『ONIGASHIMA』を知らしめる良い機会になるのでは!?
だが巨乳女からの返答は違った。
「そのつもりでしたが、脚本が採用されなかったので、自費撮影しようと思っているんです」
ぷるんと胸を揺らしながら、女は俺に詰め寄った。
「ここのスタントマンさんを、安く出演させて下さい!」
更にぷるるんと胸を揺らした。
……これはなかなか……ではなく!!
「スタントマンしつつ出演もするんですか?」
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