第1章

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如月愛斗(きさらぎ・あいと) 18歳 高校三年生 パティスリー ル・アムールの店員。愛斗を引き取ってくれた親戚のお兄さんがオーナーをしている。愛斗とそのお兄さんは天才的なパティシエのセンスを持っている。 両親は幼いころに交通事故に見せかけた事件で殺害された。そのことは唯一事件から免れた愛斗しかしらない。事件は今も未解決のまま事故として処理されている。あの事件以来愛斗には不思議の力が芽生えた。 パティスリー ル・アムール ケーキやマカロン、チョコレートなど、頭に思い浮かべられるスイーツがすべてそろっているスイーツショップ。店員はオーナーと愛斗、かつては世界一になれる逸材といわれていたバリスタと謎に包まれたかわいらしい女子大生のバイト。イケメンなオーナーと顔がいい店員が揃っているためすごく人気なお店。だがすごく変わっている営業時間のため列ができることはあまりない。営業時間は夕方6時から夜中の1時まで。 そしてこのお店ではちょっと特別なサービスがある。いやサービスではないかな...どちらかというと選ばれた人が一人救われると言ったほうが正解でしょう。愛斗が持つ不思議な力でね。彼の持つその不思議な力と言うのは。。。 人は誰もが闇を抱えている。誰にも言えず一人で抱え込み苦しんでいる。そんな人の心に奥に潜んでいる闇を見破る事が出来るのが愛斗の能力。 愛斗はそして一週間に必ず一人、お店に来た来客でとてつもなく深い闇を抱えてる人間を助けると決めている。その方法はというと、そのお客様のためのオリジナル創作スイーツを作ること。スペシャルスイーツをお客様に差し出し、あなたは今日選ばれた人間ですとニコリと笑い、食べ終わった後に奥の部屋へ連れていく。そして特別に占いますと言って、次々とお客様の闇を暴露していく。もちろん、大抵の人は怒り出します。ですが、誰よりも心が優しい愛斗はゆっくりと人々の話を聞き信頼を得て、彼は最後に決め台詞を言います、 「貴方の抱えているその闇、僕が必ず楽にしてみせます。」とね。 私にも誰にも決して言えない闇を抱えている。あなたもきっとそうでしょう。どうですか?一回パティスリー ル・アムールに足を運んでみませんか?どうしても秘めているのが限界な時、きっと彼が助けてくれるでしょう。彼同様私もあなたが来るのをお待ちしています。ではまた会える日まで、オ・ルヴォワール。
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