沖縄にて。

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正確に言うと、ユキネちゃんとはほんの数ヶ月前に、一緒に旅行したばかり。 でも、ユキネちゃんがそれくらい私を大事に思ってくれている証の言葉ですから、訂正する気もツッコミを入れる気もありません。 えっ? 旦那と娘をほっといちゃダメ? 大丈夫です。 何故なら梨華は今タライ屋の奥さんが見てくれていますし、フランツはタライ屋のおじさん…一式陸攻(いっしき=りくお)さんと飛行機談義の真っ最中でしょうから。 それにフランツが言うには、ここにはT34は1両もいないから安心だとか。 フランツは素晴らしき夫なのですが、時々このようなトンチンカンな事を口にします。 尤も、ユキネちゃんが言うには、それだからこそ陸おじさんとフランツは意気投合出来たのだとか。 「あれ? 銀華ちゃん、帽子、帽子!」 私がそんな事を考えていると、ユキネちゃんが心配そうな顔でそう言いました。 確かに少し前の私なら、言われなくとも帽子を気にしてばかりでした。 でも今は… 「大丈夫にゃん。 ここには私と梨華の耳を見て意地悪する人は一人もいないにゃん」 自信満々にそう答えた私の耳は所謂猫耳です。 勿論コスプレではありません。 私は正真正銘の猫娘で、この自慢の耳は作り物ではなく私の身体の一部なのです。
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