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「フーーーッ!
そういうのもっと早く教えてにゃん!
場所は帝国ホテル?
シュトゥーカを飛ばしても間に合わないにゃん…」
思わずそう叫んでしまう私。
するとユキネちゃん、クスクス笑いながら教えてくれました。
五分前とは本当に五分前な訳ではなく、寸前とか近いとか秒読み段階を表す言い回しだと。
それを聞いた私はホッとすると同時に喜び、更に脅かしたお返しをするのでした。
ユキネちゃんたちと一緒に過ごしたあの日のように、ユキネちゃんのほっぺたを引っ張りながら。
もしアニメやマンガでその場面を表すとしたら、画面一杯に
むぎゅぎゅぎゅっ!
…という文字が浮かんでいるでしょう。
この通称むぎゅぎゅぎゅと呼ばれる小さな悪戯は、私たちが私たちである証の一つと言えます。
尤も、ほっぺたを引っ張られた側はそれなりに痛い訳ですが…
「ひたたたたたっ!
はにふんろほー!」
涙目になりながらユキネちゃん。
因みに
「いたたたたたっ!なにすんのよー!」
…と言っています。
「意地悪したお返しにゃん」
「はにひんひゃーん!
うんはひゃんがひひめふーっ!」
更に涙目になりながらユキネちゃん。
彼氏が出来て嬉しいのは分かるのですが、何もこんな時に名前を呼ばなくても…
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