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「まさか、こんな簡単に夢が叶うあと一歩までくるなんてなぁ・・。」
大学の食堂で、僕は誰にも聞かれない声でそう呟く。
先ほどまで、その部分だけをとればナニのお誘いの会話とも取そられかねない発言をしていたのは僕な訳なのだけれども。
(でもテンパるのは仕方ないよなぁ・・。ブラックホールの中に入るのはあの人の夢を叶えることにつながるわけだし。)
そんなことを考えていると、
「お、凪じゃん。どしたのこんなとこで」
目の前に松潤が現れた。
いや、間違えた。イケメンが現れた。
なんだよ。
くんなよ。
お前いるとなんか注目されていやなんだよ。
注目されるの僕じゃないんだけどさ。
ぼっちには視線が近くを通り過ぎるだけでつらいんだよ。
どっかいけ。シッシ。
「な、なんだよ。にらむなよ・・。隣いいだろ?いつも1人っぽかったし。」
おい、いつもとか悲しくなるからやめろ。
「・・まあ、いいけど。松岡くんはいつもの人たちと食べないの?あの・・茶髪の女の人とかとさ。」
悲しいかな。ぼっちは断れない。でも少しくらいの抵抗はできる男だぞ僕は。
「ん?ああ。いいんだよ、あんなの、顔しか見ないような奴らばっかぜ?
人間、顔より中
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