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待ち望んでいた日がやってきた。
低血圧の私は、カーテンの隙間から覗く朝日さえ憎く、
起きるのが地獄の様に辛かったはずなのに、
最近は目覚めも爽やかに頭もスッキリしている。
この頃…ふとした時に、そして寝る前も良君の事を思い出してしまい、
昨晩はとうとう夢にまで学生時代の良君が現れた。
こんなに一人の男性の事を考えるなんて、
いったい何年ぶりだろう?
良君に会ったら、なんて声を掛けよう?
色んな事に頭を巡らせながら、美容室へ行く準備を始めた。
今日の担当の美容師さんは、
メイクもアップも思っていた以上に私を美しくさせてくれた。
朝の目覚めから、全て上手くいきそうな予感…。
優香里ちゃんとの待ち合わせまで、まだ時間があったので、ホテルのカフェに寄ってみた。
いつもなら敬遠してしまうホテルだけど、プロの技でキレイになれた私は、堂々とドアの前に立った。
今日、同窓会が行われるホテル。
つい最近リニューアルされ、前のホテルより少しお洒落になって、
オープンテラスでもカフェを楽しめるようになっている。
ご近所さんから、「パンは歯の丈夫な人しか食べられないけど、ケーキは美味しいよ。」と教えてもらっていたので、
コーヒーと、ラズベリーが沢山載っているケーキを頼んでから、
スマートフォンを取りだし、
既にホテルのカフェにいるとの旨を優香里ちゃんにメールをした。
返ってきたメールには、
(明日香ぁ~凄い~!(^^)!以心伝心~(^_-)-☆
私もメールしようと思っていたところやってん!
早く着きすぎてしまって、明日香呼び出そうと思っていたところ~!
では、向かいます(^O^)/)
彼女のメールを確認して、私はスマートフォンを鞄にしまった。
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