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④
窓に視線を戻すと、ホテルの方へ向かっていた荒君が、私達と同じ様にカフェにやってきた。
空いている席を探している荒君を眺めていたら、
「優香里やないか!久しぶりやなぁ~!
お前ちっとも変わらんなぁ~!」
と言いながら近づき、
優香里ちゃんの肩へ手を置き、隣へ腰を落とした。
さっきまでガッカリしていたはずの優香里ちゃんは、満面の笑みに変わり、
「荒君は、大きくなり過ぎ~!」
と、お腹をポンポンしていた。
卒業してから会っていないはずの二人なのに、
直ぐに学生時代の様に戻れる…。
これが同級生マジックなのかなぁ~と思いながら、
アラフォー二人のやり取りを微笑ましく見ていた。
楽しく会話が弾んでいたけれど、ガラスの向こう側に同級生らしき人たちがホテルに向かっている姿に気付き、
私達も同窓会会場に移動した。
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