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「もー、紗弓またぼーっとしてる!」
「あっ、ごめん……。でも、私なんかが行ってもいいのかな?」
「大丈夫だよ、池田さんもおいでよ。佑太くんとか喜ぶと思うし。」
なぜキラーマネジメントが?と首を傾げる私を他所に、藤原太一は自分の言ったセリフに声を出して笑いながら、店が決まったらまた報告するねと言って食堂を出て行った。
「……美雪って、あの人たちと仲いいの?」
思い起こせば三好さんにしろ咲川くんにしろ。
よく美雪を見るたび声をかけている気がする…。
不思議な組み合わせというかなんというか。
そう訝しがる私に、美雪がハンバーグで口を一杯にしながらモゴモゴと答えた。
「あ、えっとね。大学の弓道部で一緒だったの。あと松井課長もOBだよ。」
「美雪が弓道?意外!」
「えへへ、でも私は下手だったから。あっ、でも藤原くんは本当にすごくて、何度も大会で優勝してたんだよー!」
「そうなんだ。すごいね、あの人たち。かっこいい上にスポーツもできるなんて。」
神様は不公平だよね。
ホントだね。
そう言いながらご飯を頬張る美雪を、どこかお姉さん目線で可愛いなあと思いながら、私もつられて笑った。
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