プロローグ

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「設計部の2年目が藤原くんにフラれたらしいよ。」 「え?でもあの2人って相当仲良くなかったっけ?」 「よく案件が被るだけで別に付き合ってたわけじゃないみたい。」 「ふーん。ま、藤原くんに限って本気の恋愛なんてするわけないか。」 女子トイレでのセリフを抜粋するに、このような様々な憶測が飛び交っている。 つまり、彼らはこの会社でいうところの某イケメン事務所のアイドルグループと同じというわけだ。 あれ?ちょっと違うかな。 まあいいや。 とにかく、私が何を言いたいかっていうと。 彼らもまた、他人によって創られた仮面を被った『可哀想』な人たちだってことだ。
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