出会い系物語の始まり

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22歳、大学4回生の時わたしはサークルにも所属しておらず大学とアルバイトを行き来するだけの生活をしていた。 人と関わるという事が極端に苦手で初対面の人に「あの・・・」と声を掛けられただけでパニックを起こしてしまう程人間が苦手で人見知りが酷かった。 アルバイトはパン屋の製造業で、最初になかなか力のいる大変な仕事だといわれていたけどただ黙々と作業をするだけで人と関わることがなかったのでわたしにとっては随分と楽な仕事だった。 そう、わたしは人間関係を構築する事から極力逃げる人生を送ってきたのである。 しかし社会人になるうえでそれでは駄目だと思った。 就職活動で人見知りを必死に隠し、どうにか内定を得る事ができたのだが会社に入ってしまえば毎日嫌でも会社の人と関わっていかなくてはならない。 そんなの今の自分には耐えられない! そこで人見知りを直し、人間関係構築の練習のために使い始めたのが出会い系でサイトだった。
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