プロローグ

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高校生。 青春真っ盛り。 人生の中でも特に感性豊かな時期。 中学校に通いながら、高校受験を控えた15歳の私は思っていた。 高校には、なにがある? どんな人がいる? 行事も沢山あるだろう。 友達と過ごす日々はきっと楽しいだろう。 好きな人は、できるかな。 恋をしたら、どんなに楽しいだろうか…。 期待と、不安。 でも、念願だった第一志望校に入学した私を待っていたのはそんなに甘い日々じゃなかった。 何もかもが上手くいかなかった。 勉強も部活も人間関係も…。 悩んで苦しんで、そして気がついたら高校三年生になっていて。 だから思ってた。 もう私に、あの頃期待した「青春」なんて来ないんだろうな…って。
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