branch 2

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頭がついていかない。 茅乃と陽介の会話を聞くのが精一杯で、言葉は一切出てこない。 なんて言っていいかが全くわからない。 高校で再会した時は、そんなこと言ってなかった。 『ずっとあなたが好きだから。』 そう言われて、嬉しいと思った。 ただ新しい彼女がいる手前、手放しで喜ぶわけにはいかなかった。 あれはなんだったんだよ。 よくわからない感情がグラグラと沸いてくる。 「美咲が昔から、俺は一生結婚しない!って宣言してたのは、かやちゃんの為だったのか…」 普段感情を顔に出さないのに、陽介の表情が少しだけ曇った気がした。 もしかして、陽介は茅乃のことが好きだったのかもしれない。 「あ、それは別に私のためじゃなくて、相手の為に結婚しないって言ってたんだと思うよ。」 「どーいう意味?」 「もうすぐ美咲の命日だね。ちょっと思い出話に付き合ってくれる?」 そう言って席を立った茅乃は、バーカウンターの中にいた男の人に話をしに行った。
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