branch 2

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「草一朗、そろそろ起きろ。」 陽介の声を聞いて飛び起きた。 「いま何時!?」 「10時。」 「…何回起こした?」 「3回。」 「ごめんなさい…」 陽介は怒っているのかこちらを見ずに、キッチンでウロウロしている。 謝る以外の言葉は出てこない。 「とりあえず、飯食おう。」 借りていたソファーで正座をしていると、朝食が目の前に置かれた。 ご飯、味噌汁、焼き魚、卵焼き、ほうれん草のおひたし。 陽介の女子力の高さに、ただただ驚きを隠せない。 「お前、女の子にいつもこんなことしてんの?」 「まさか。家に女の子を入れないよ。」 …それもどーなの? 自分は朝はパン派だ。 パンが好きだからじゃなくて、作る時間がないから。 めんどくさいしね。 久しくこんなちゃんとした朝食は食べていない。
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