branch 2

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「ほんと、すみませんでした。」 食べ終えた食器を洗いながらもう一度謝罪した。 「気にすんな。途中で起こすの諦めたし。」 陽介は笑いながらコーヒーを飲んでいる。 「結局夕方までやることないなら、昼前から出てもいいかなって思って。」 …たしかに。 洗い物を終えて、ソファーに座ってコーヒーを飲む。 「そー言えば、明日はどこで集まんの?」 「あ、言ってなかったっけ?大地が家建てたから新築祝い兼ねて集まろうってなった。」 2年前に幼馴染の千鶴と結婚したと聞いた時は、やっとか…と思ったけど、この歳で家を建てるのは早いと思う。 大地も頑張ってるんだな。 「新築祝い、なんか買って行く?」 「んー。一回家見て、なんか要りそうなもの渡せばいいかなって思ってる。」 素晴らしく適当である。
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