branch 2

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「陽介、彼女とか作らねぇの?」 「うーん、いなくて困ったことないからなぁ。」 「…女の子を好きになったことは?」 「ないね。」 そんなきっぱりと言われると、自分の方が間違っているのかと思ってしまう。 「高校の時、付き合った子いただろ?あの可愛らしい年下の子。マリアちゃんだっけ?」 「エリカな。あの子は明らかに、俺を好きだからってゆーのじゃなくて友達に自慢したいだけって感じだったからな。なんか面白そうだから付き合ってただけ。」 あんなかわいい子が、そんな打算的な子だったなんて… やっぱり女の人はこわい。 人並みに恋愛をしてきて、何度も裏切られて、人を好きになることが怖くなった。 それでも自分の弱さが、誰かがそばにいないと寂しいと感じさせる。 ここまで割り切った関係を続けられる陽介を、時々羨ましく思う。
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