branch 2

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そんな歪んだ恋愛観を話し込んでいるうちに、はまっていた渋滞も抜け、いつもなら2時間の道のりを4時間かけてやっと地元に戻ってきた。 陽介と談笑しながらも、自分の体がこわばっていくのがわかる。 4年間で癒えたと思った傷は、ただ目をそらしていただけだった。 指先が冷えてきて、嫌な汗をかく。 『帰ってくるんじゃなかった』 今から一人ででも、家に帰りたい。 ここから離れたい。 「海、見に行こうか。」 何もかもお見通しのような陽介の言葉は、少し気持ちを楽にしてくれた。 このままこの道を進んだら、奈々の親がやっている病院がある。 一番通りたくない道は、地元につながる一番の近道だった。
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