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「ちづは、ずっと大地を見てたよ。じゃなきゃあそこで助けに行けないだろ。」
「さすが、元彼は言うことが違うねぇ。」
…初耳ですが。
「え、俺ってちづの元彼なの?」
「え、違うの?」
その噂の発信源はどこなのかよくわからないまま、なんとなく話は終わった。
1時間ほど海を眺めていたら、少し心も落ち着いた気がする。
「街まで出るから、駅に待ち合わせでいい?」
「オッケー。じゃあ家に荷物置いたら駅に向かうわ。」
真っ赤なスポーツカーが、少しだけ夕方に傾いた空の方へ去っていく。
待ち合わせまで少し時間があるから、チビ達にお土産でも置いていこうか。
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