branch 2

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「ごめん、もっといろいろ聞きたかったけど今日は約束があるんだわ。またゆっくり話そうな。」 不満顔の二人に後ろ髪を引かれながら駅へ向かうと、陽介がもう待っていた。 「ごめん、チビらに捕まってた。」 「久々に会えて嬉しかったんだろ。」 「それがさ、鈴音に好きな子できたんだと。その好きな子が、サッカー上手くて響也のライバルらしい。」 「まじで。響也の反応は?」 「俺の方がうまいのに鈴音があいつばっかり褒めるって怒ってた。」 話を聞いて陽介は大笑いしているが、俺は面白くはない。 鈴音は妹だが年が離れている分娘のような感覚で、親父よりも溺愛していると思う。 出来ればかわいい弟妹が、傷つかず道を外れず人生を歩んでくれたら…と思うけど。 自分が子供の頃を思い出すとなんとも言えない。
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