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シャンパンを飲みながら陽介と話していると、店の照明が暗くなった。
テーブルのランプとバーカウンターの光で店内が照らされ、綺麗な歌声が耳に入る。
聴き慣れた、大好きだった声。
よく歌っていたamazing grace。
照明のないままアカペラでワンコーラス歌った後、ステージにライトが当たった。
ピアノの演奏も入り、客の歓声が聞こえる。
「………ろう、草一朗!なぁ、あれかやちゃんじゃねぇ!?」
陽介の声で我に返った。
「…うん、茅乃だな。」
長かった髪を短く切って、スリットの入った赤いロングドレスを着ていた。
店のチョイスに茅乃の大人を感じたが、ここまでとは…
ちょっと予想外です。
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