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10月31日この日は良いものだ。
校内にお菓子を持ち込んでも教師から文句も言われない
本当に素晴らしい
「三島 和也止まれ。なんだその荷物は」
引き留めたのは教師の高田だった。
「見て分からないのか? ハロウィン用のお菓子だが?」
「それは見ればわかる。 なぜ、両手に大量のお菓子を授業道具を持たずに持っているのかと聞いてるんだ」
確かに、両手に大袋しかも大量に持ってきてはいる。だが、ハロウィンだ許されるのではないのか?
「限度があるわ、馬鹿かっ」
そういって指導室へと連れていかれ、早く来たというのにいつもと変わらない時間になってしまった。
教室へ行くと、千夏がお菓子を食べていた。
「和也君だっ!! トリックオアトリートなのだっ!」
頬にお菓子のカスを付けた彼女が近づいて来た。
いやしかし、こんなに子供っぽいのにいっぱい食べて太らないというのはもはや女子からは目の敵にされているのではないかという疑問すら湧く
「ねえ、おーかーしーっ!」
「はいはい、わかってるよ千夏。ほら、これだよっと」
「こんなに、くれるのっ!? やったっ!」
両手いっぱいにお菓子を抱えて笑顔になる彼女を笑いながら見つめる。
「和也君はお菓子貰い歩かないのー?」
彼女がニコニコしながら問いかけてくる
それを見ていると周りの男子がわらわらとお菓子を渡そうと寄ってきているのが見えた。
「美味しーのにねー」
飴を口に含みながらそういう
「そうだな、せっかくだし一つ貰おうかな」
「千夏のはあげないよっ! だめだからねっ」
「まぁ、勝手にもらうからいいよ」
彼女の唇に唇を重ね、舌を入れて口の中の飴を取る
「んんっ!?」
体がビクンと一回小さく跳ねて目を閉じなすがままになっていた。
唇を離すと名残惜しそうに、そして真っ赤になりながら彼女がこっちを見つめていた。
誰もが絶句している中
「あ、あんたなにやってんのっ!?」
教室に入ってきた、風香が叫んでいた。
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